国際人材フェア・にいがた2017

「国際人材フェア・にいがた2017」報告書

国際人材フェア・にいがた2017

ERINAは2016年6月17日(金)、新潟市民プラザにおいて、新潟県内企業と外国人留学生を対象とした就職相談会「国際人材フェア・にいがた2017」を開催した。本事業は、地方における留学生向け就職説明会として2005年にスタートし、今年の開催は12回目となった。今回までの開催実績は以下のとおりである。

年度 開催日 会場 参加企業 参加留学生 内定者数
2005年 10月28日(金) 長岡商工会議所 9社 60名 7名
2006年 10月27日(金) 新潟市民プラザ 9社 53名 2名
2007年 9月21日(金) 新潟市民プラザ 14社 47名 3名
2008年 5月21日(金) 新潟市民プラザ 18社 69名 6名
2009年 5月22日(金) 新潟市民プラザ 8社 47名 1名
2010年 5月21日(金) 新潟市民プラザ 22社 59名 1名
2011年 6月23日(木) 新潟市民プラザ 19社 85名 4名
2012年 6月29日(金) 新潟市民プラザ 19社 86名 6名
2013年 5月30日(金)
6月8日(土)
新潟市民プラザ
アオーレ長岡
19社
9社
94名
22名
4名
2014年 6月18日(水) 新潟市民プラザ 20社 85名 3名
2015年 6月18日(木) 新潟市民プラザ 27社 80名 12名
2016年 6月17日(金) 新潟市民プラザ 24社 100名 6名
延べ 213社 887名 55名
(2016年12月現在)

今年度の参加企業は24社で、去年の27社より若干少ないものの、過去2番目に多かった。留学生の参加者数はこれまでで最高の100人に達した。

開催概要

月日 2016年6月17日(金)
場所 新潟市民プラザ(新潟市中央区西堀通6番町866)
主催 ERINA
共催 新潟労働局
後援 新潟県
協力 新潟県地域留学生交流推進会議、新潟県国際交流協会、
にいがた産業創造機構(NICO)、新潟県商工会議所連合会、
新潟経済同友会、新潟県経営者協会、新潟県中小企業団体中央会、
ジェトロ新潟貿易情報センター、新潟県行政書士会
参加者 県内企業24社、留学生100名
相談ブース:
新潟労働局(外国人雇用管理アドバイザー)、
新潟県行政書士会、新潟雇用労働相談センター

プログラム

13:00 あいさつ
13:05 留学生向け就職ガイダンス

  • 留学資格から就労資格へ変更する際の注意事項
    東京入国管理局新潟出張所統括審査官 松田一之
  • 留学生先輩による就職体験談
    株式会社冨山 斉晶晶
14:00 就職相談会
留学生が企業ブースを順次に訪問し、県内企業と就職相談を行った。これと並行して外国人雇用に関する相談(新潟労働局)、在留資格変更手続に関する相談(新潟県行政書士会)、留学生就職支援に関する相談(新潟雇用労働相談センター)を実施した。
17:00 終了

結果概要

参加企業は24社、うち新潟市に拠点を有する企業が11社で最も多かった。三条市からの企業が3社、柏崎市・燕市からの企業がそれぞれ2社、長岡市、糸魚川市、小千谷市、南魚沼市からの企業も出展した。業種については販売、建設、機械製造、教育、食品、IT、輸送、電子部品製造、介護など多岐にわたった。正社員を募集する企業は18社、正社員あるいは契約社員の採用予定とする企業は2社、契約社員のみの企業は4社であった。留学生の語学能力について、英語能力に関連する求人は16社で最も多く、中国語能力に関連する求人は6社、ロシア語能力は3社、ベトナム語能力は2社であった。ほかに韓国語、タイ語の求人もあった。

参加留学生は100名、うち中国からの留学生が48名、全体の48%を占めた。ベトナム留学生が22名、ネパール留学生が8名、韓国留学生が5名、ロシア留学生が3名、インドネシアとスリランカの留学生がそれぞれ2名、ほか台湾、インド、モンゴル、シリア、コスタリカ、アフガニスタン、フィリピン、トルコなどの留学生が参加した。

学校別では、新潟大学の留学生が33名(33%)で最も多く、国際外語・観光・エアライン専門学校25名、長岡大学8名、事業創造大学院大学8名、敬和学園大学6名、長岡技術科学大学5名、新潟産業大学3名であった。上越教育大学、新潟経営大学、国際大学、新潟工科大学、長岡公務員・情報ビジネス専門学校、日本アニメ・マンガ専門学校、新潟農業・バイオ専門学校、フェーラム情報アカデミー専門学校などの参加もあった。男性42名、女性58名であった。

留学生向け就職ガイダンス

当日は就職ガイダンスと就職相談会の2部構成で実施した。就職ガイダンスでは、東京入国管理局新潟出張所の担当者による留学資格から就労資格へのビザ更新手続きについての説明があり、その後、留学生の先輩による就職活動の心構えや面接の準備などの体験談があった。就職相談会では留学生が企業のブースを訪問し、事前に用意したエントリーシート(参加申込書)を企業に提出して採用担当者から説明を聞いた。

就職相談会

フェア終了後、参加企業からは「以前より留学生の質とレベルが上がっていると感じた」、「留学生の意欲の高さには驚いた」、「最近のアジアの学生の日本企業に対する感覚がつかめた」、「ハローワーク求人での募集をしても集まらない中で、優秀な留学生が仕事を探している現状が分かった」などの意見があった。また、「終了時間前に帰る学生もいたようで、せっかくの機会なので、できるだけ多くのブースを回るようになって欲しい」など改善を求める意見もあった。

参加留学生からは、「留学生のための就職説明会はとても良かった」、「新潟企業を知る良い機会になった」、「日本での就職について自信を持つようになった」、「(あまり企業と接する機会がない中で)直接会社と話ができて良かった」などの意見が寄せられたほか、「参加企業が少ない」、「先輩の経験談とアドバイスが物足りない、色々な先輩から話を聞きたい」、「理系採用の企業が多いと感じた。文系を採用する企業がもっとあって欲しい」などの意見もあった。

総括

冒頭で述べた通り、今年の国際人材フェアに参加した留学生数は過去最多の100人を記録した。様々な要因があると思うが、結果として新潟に対して関心を持ち、新潟で仕事・生活したい留学生が増えている。新潟は日本海沿岸における拠点都市の一つとして、インバウンド観光、産業再興、企業のグローバル競争力の強化等において優秀な留学生の活躍が必要になる。今回のように、地方で就学し、地方をよく知る留学生が、引き続きその地元に残って働いてもらうことを切に願うところである。

協力機関の支援などにより、今年参加した24社のうち、初参加の企業が12社(50%)になった。本事業に対する認識が広がりつつあるのであろう。初参加の企業に対して、留学生採用の理由を伺ったところ、「海外事業の開拓・拡大」と答えた企業が8社(全体24社の中では15社)で一番多かった。これはグローバル化を考えている、あるいは実践している企業が定着または拡大していることを意味する。このような流れの中で、留学生の就職願望と企業の求人がマッチングして、良い結果に結びつくことを期待したい。

他方、今年に入って政府から「2020年観光客4000万人倍増計画」の発表があり、また新潟県内のH26年度外国人宿泊数が前年度に比べて46.3%増加した(県観光振興課)ことも勘案すれば、観光業からの留学生に対する需要が高まることも期待されたが、該当企業の参加はなかった。今後は本事業に社会的な変化がいっそう反映してくることも予想され、それに応じた運営の仕方を工夫しながら進めて行く必要があると感じた。

内定状況

6社 6名(2016年12月現在)