国際人材フェア・にいがた2006

「国際人材フェア・にいがた2006」報告　（2006年10月27日開催） [51KB]

2006年11月1日
ERINA経済交流部

開催背景

新潟県国際交流課が毎年出版する国際交流概要の平成18年度版によると、新潟県内の留学生は平成18年5月1日現在、1,380人（大学・短大1,220人、専修学校160人）いる。国別で見ると、中国人の留学生が664人で圧倒的に多く、次にマレーシアその他の東南アジア諸国、そして北東アジアの韓国、モンゴル、ロシアである。

平成16年11月に発表された新潟県による県在住外国人生活アンケート調査の結果によると、仕事探しで困ったことについての質問に対して回答者の35％は「自分の能力や技術を発揮できる仕事がない」或いは「仕事の探し方が分からない」と答えた。なお、県や市町村から必要とする情報として「就職・雇用、ビジネス展開に関する情報」が44.4％で、もっとも多い回答だった。

国内経済の国際化・グローバル化が進み、県内の企業が海外、特に北東アジアでビジネスを行うケースも増えつつある。その中で県内のニーズとシーズのマッチングを行えば、双方に有利な結果をもたらせる可能性があると考え、ERINAは2005年10月に県内留学生の人材活用と県内企業の海外ビジネスの活性化を促進しようと、新潟初の留学生を対象にした就職相談会を開催した。その結果参加した60名の留学生のうち5名が県内の企業に就職した。今回は昨年に引き続き2度目の開催であった。

参加者

プログラム

結果概要

フェアは留学生向けセミナーと相談会の2部構成で実施した。セミナーでは、留学生が厚生労働省職業安定局外国人雇用対策課作成のDVDによる就職ガイダンスを受け、袁軼能氏の就職経験談に耳を傾けた。どんな仕事でも基本となる日本語を徹底的に勉強すること、自分がなぜその会社に就職したいのかをじっくり考えることなど貴重なアドバイスが語られた。

相談会が始まると、留学生が各社の概要や採用状況などの情報収集に企業ブースを回り、企業と留学生のやり取りで会場は熱気に包まれた。留学生は「企業がどんな人材を求めているかがわかった。」、「将来の努力方向が明確になった」など、相談会で手応えを感じた様子。企業側からも「留学生の積極性を感じた」、「優秀な方が多かった」と歓迎し、来年度も開催してほしいと期待する声が双方から寄せられた。

運営面での問題として、今回のアンケートの結果などから企業へのPR不足が指摘された。来年度以降はJETROが共催してくださるとのことで、国際事業に興味のある企業に直接PRすることによって、今回よりも多くの企業が参加することが見込まれる。県内でも珍しい県内留学生と県内企業のためのこの就職相談会を定着させていきたい。

参加企業一覧

採用状況

アンケート