豊かなロシアの文化

ERINAの招へい外国人研究員としてロシア・サンクトペテルブルクから6月に来日し、新潟で暮らしている。

10月、ロシアではもう落葉が始まった頃である。ロシアというと日本のテレビはプーチン大統領しか映さないが、ロシアの暮らしは政治情勢よりもずっと豊かだ。人々はキノコ狩りに行ったり、ダーチャの冬支度をしたり…。10月5日の「教師の日」、子供たちは先生へ贈る花束を持って登校する。この日、上級生は下級生に授業することができ、この経験から教育者を目指す子もいる。10月14日はロシア正教の祭日「生神女(しょうしんじょ・聖母マリア)庇護祭」を祝う。これらは日本ではほとんど紹介されず、残念ながら日本はロシアにほとんど興味がないように見受けられる。

他方、ロシアでは日本は愛され、日本文化への関心が非常に高く、日本の言葉や民族の伝統に魅了され、茶道を習い、アニメに夢中になる人が多い。しかし、日本に行って本場の文化を堪能するには便利な交通手段とお金が必要だ。ハバロフスク・ウラジオストクと新潟間の直行便はまだ再開していないし、ルーブルの下落でロシア人の懐はさびしくなった。

日ロの友好が今後、発展する希望はある。8月、ハバロフスクの民族音楽・ダンスアンサンブルの公演があり、秋葉区文化会館を埋めた満員の観客から温かい拍手が送られた。私と家族は新潟滞在の数カ月間に、ERINAや見ず知らずの人たちに歓迎された。温かい新潟の人たち皆に感謝!

私はもうすぐサンクトペテルブルクへ帰る。こちらももてなし好きの街だから、どうか、来て確かめてほしい。

ポクロフスカヤ教会(サンクトペテルブルク)のイコン

ポクロフスカヤ教会(サンクトペテルブルク)のイコン

(撮影:アレクサンドル・ポロシン)

新潟日報エリナレター掲載