バイオ発電の活用を

「第8回日露エネルギー・環境対話イン新潟」から一夜明けた11月5日、会議参加者のうちウラジオストクとイルクーツクの専門家6人が、新潟市東区の新潟浄化センターを訪問した。下水を浄化する過程で沈殿した汚泥から発生するメタンガスを利用した「消化ガス発電機」(大原鉄工所=長岡市=製造)の稼働現場を視察するためだ=写真=。

日本とロシアのエネルギー・環境協力をビジネスベースで議論する「日露エネ対話」は当初、石油やガスの開発状況が主なテーマになっていたが、回を重ねるごとに話し合う内容が広がりつつ具体化し、ロシアのガスを日本に運ぶための方法論や、太陽光や風力など再生可能エネルギーの利用拡大とその発電プロジェクトの協力事例など、盛りだくさんになっている。

広大な国土に陸の孤島のように集落が点在するロシア東部地域では、電線で発電所と集落を結ぶよりも、集落ごとに中小規模の発電施設をつくる方策がとられている。太陽光や風力発電もその手法の一つだし、視察したようなバイオガス発電も、これからの選択肢の一つとなってくるだろう。

ウラジオストクなどの下水処理は、日本のような仕組みになっていないようなので、視察した発電施設がそのまま成立するのは難しい。しかし他方で、サンクトペテルブルクのような都市部に対して、日本の下水道・下水処理技術の協力が行われていると聞く。新潟のバイオガス発電技術がロシアで活用されるときが来れば、うれしい限りだ。

新潟浄化センターにて

新潟日報エリナレター掲載