高速鉄道時代を体感

3月下旬、中国東北部の黒龍江省ハルビン市、吉林省長春市、延吉市の商務局を訪れた。ここ数年の高速鉄道の発展により、中国の都市間は次々と高速鉄道で結ばれている。今回はこの高速鉄道を利用した=写真=。

旅の中で一番疲れるのは、移動時間が長いことである。ところが、高速鉄道によってハルビンから長春まで約250キロメートルは約1時間、長春から延吉まで約450キロメートルは約2時間半で移動した。特筆すべきは、長春・延吉間が、高速鉄道開通前の7時間半から5時間ほど短縮されたことだ。旅行者にとっては日帰り旅行が可能になり、ビジネスマンにとっては通勤感覚で出張することができるようになった。これは長春、延吉や沿線の人々に新しいライフスタイルやビジネススタイルをもたらしたのではないだろうか。

高速鉄道の乗り心地は、日本の新幹線とあまり変わらない。車内の清潔さや運行時の安定感はまるで日本の新幹線に乗っているようで、「中国も高速鉄道時代に入った」と実感する瞬間だった。

黒龍江省ではハルビンからジャムス市、ハルビンから牡丹江市への高速鉄道も建設が進んでいる。これらの路線が運行開始になれば遼寧省大連や瀋陽、長春、ハルビンなどの地域の中心都市から、丹東(遼寧省)、延吉、ジャムス、牡丹江などの主要国境都市まで、東北地域をほぼ網羅する高速鉄道網が出来上がることになる。これで中国東北地域は、「交通不便な辺境の地」というイメージを払拭し、観光やビジネスなど人的交流が盛んになることを期待したい。

中国・高速鉄道

新潟日報エリナレター掲載