変化する電子商取引

去る5月28日、エリナの研究交流協定の締結先である韓国の中央大学校、韓国電子貿易研究所(KETRI)が主催する国際会議に参加してきた。会場はソウル市の江南(カンナム)地区にある大規模コンベンション施設、COEX=写真=であった。

ソウルのファッショナブルな新都心地区に立地するCOEXは、「Convention」と「Exhibition」の頭文字をとったネーミング。幕張メッセやお台場のビッグサイトに匹敵する大規模施設である。またここは二つの大規模なハイクラスホテルとショッピングモールも備え、市民の憩いの場にもなっている。各種の国際見本市も頻繁に開催されるので、新潟県内の企業でも利用されたところは多いと思う。

今回の会議は韓国政府の助成を受けて電子商取引(eコマース)の研究を行っているKETRIが、東アジアを舞台としたeコマースの発展をテーマとして開催したものである。日中韓ロの北東アジアの国々をはじめ、米国、ドイツ、ミャンマーなど世界各国から参加した専門家による活発な議論が行われた。

これが既に15回目の国際会議ということで、韓国のこの分野にかける意気込みがうかがえる。私自身は今回が3回目の参加になったが、その短い間にも対象となるeコマースビジネスがダイナミックに変化している実態を感じている。今回も中国浙江省杭州市の大学の研究者から、杭州を地元とする世界最大級のeコマース企業、阿里巴巴集団(アリババ・グループ)の変容について報告があった。

東アジアを代表するコンベンション施設を会場に、東アジアの最新のeコマース最新の実態について学ぶ貴重な機会だった。

COEX

新潟日報ERINAレター掲載