砂漠緑化に本県協力

地球温暖化と気候変動による砂漠化の進行は、モンゴルにとって緊急の課題だ。2005年、政府が植林と森林再生活動を奨励する「グリーンベルト」計画に着手した時に、ドルノゴビはこの計画に加わった最初の県の1つだった。ドルノゴビ県知事からの要請を受け、新潟の専門家たちは県都・サインシャンド市でモンゴル・ゴビ在来種の樹木の育成事業を進めている。

2009年の実態調査から始まったプロジェクトは、新潟県対外科学技術交流協会が主体となって、新潟県国際交流協会、自治体国際化協会(CLAIR)、国際協力機構(JICA)からそれぞれ助成を受け、今年の9月まで行われる。

サインシャンド周辺は、モンゴル国土の40%以上を占める典型的なゴビ砂漠地帯だ。それまでは、さまざまな植物の苗の植え付けが試みられたが、ゴビ砂漠外や海外の植生は適切に管理しても枯れることが多かった。そこで、入念な調査と試験を行い、この地域で自生するサクソール(モンゴル語でザグ)を植物技術開発種に選んだ。2015年には専用設備のある試験場が完成し、いまは試験植樹とモニタリングが進められている。

また、日本のプロジェクトメンバーの発案で、サインシャンド市内の住宅地で「ゲル」温室=写真=が初めて展示された。モンゴルの伝統的な住居・ゲルの形をした温室は地元の人々の注目を大いに集めている。さらに国内全体で評判を呼ぶことを期待したい。

ゲル温室

新潟日報エリナレター掲載