自然エネ、送電を議論

日本とロシアの経済協力は、これから30件ほどの優先的プロジェクトを選定し、国を挙げて推し進めようとしている。モスクワで世耕弘成経済産業相がそのための協議を重ねようとしていた前日の11月2日、「第9回日露エネルギー・環境対話イン新潟」(新潟県、新潟市、ERINA主催)が新潟市で開催された。

古くから石油・ガスを生産してきた新潟と、世界の石油・ガス生産基地として開発が進むロシア東部との結びつきを強め、日本のエネルギー確保の安全性とロシア東部の経済発展の機会を見い出しながら、新潟の存在感も打ち出していこうという国際会議だ。

2008年に始まったこの会議も9回を数えると、石油・ガスなどのエネルギー資源をいかに開発し、日本に輸送するかといったテーマに加えて、新しい話題が活発に議論されるようになってきた。ひとつは、太陽光や風力など環境にやさしい再生可能エネルギーによる発電の分野での日ロ協力。もう一つは、そうして発電された電力を、国を超えた送電網を作って融通し合おうというスーパーグリッド(またはエネルギーブリッジ)構想だ=図参照=。

会議では、石油・ガスなどの開発・供給サイド、それを利用する電力会社などの需要サイド、再生可能エネルギーの開発者やその支援者、国際送電網の提唱者など、さまざまな専門家が集まり、日ロ双方から意見交換を行った。こうした中で、新潟はどのような役割を担い、新潟の産業はどのような機会を獲得していけるのか。おおいに知恵を絞っていきたいものだ。

新潟日報エリナレター掲載