「北」で進む商品経済

新潟から直線距離で900キロ弱、中国・ロシア両国と国境を接する、北朝鮮最大の経済特区である羅先(ラソン)市で8月に開かれた「第6回羅先国際商品展示会」に参加した。同展示会は、各国の商品を展示即売して、商品の交流を行うことを目的として、北朝鮮と中国、ロシア、日本、米国、カナダ、ドイツ、イタリア、英国、香港の企業などが参加して行われた。

2011年に始まり、毎年8月に開催されているこの展示会には当初、中国の日用品や機械部品などを取り扱う会社が大挙して出展していた。今年は制裁の影響か、中国企業がかなり減少し、初めて北朝鮮企業の数が中国企業を上回った。市内の市場の品揃えが向上するにつれ、調理器具の実演販売などは数が減った。今年はアパレルやアクセサリー、アイデア雑貨、激安洗剤、それに自動車や重機類が人気だった。

写真は市内に今年オープンした中国製品専門の百貨店のブースだ。人気商品は白酒(中国の度数の高い蒸留酒)やビールなどの酒類と一流メーカー製の調味料や食用油、即席麺、洗剤類だ。ここ1、2年は、中国製品の場合、値段が少し高い商品に人気があるようだ。「プチぜいたく」と言うのだろうか、市内の市場にはない、パッケージもしっかりとしたメーカー製品がよく売れている。消費者が「質」に関心を持つようになってきたことからも、北朝鮮に商品経済が浸透しつつあることがよく分かった。

新潟日報エリナレター掲載