観光施設開設 次々と

1990年代、ロシア出張の悩みの一つは食事だった。自分はソ連崩壊直後の大混乱期を過ごしたことがあるので、雑な味付けにも慣れているのだが、初めてロシアに来た同行者の方々はそうはいかない。最初は物珍しさで進む食事も、すぐに飽きがくる。日本人がなじめそうなレストランを選ぶのだが、それでも帰りの飛行機では皆が「ロシアの食事には閉口した」と言い合って、新潟空港に着くのが待ち遠しい感じだった。

その後、少しずつ状況は改善してきた。特にウラジオストクの近年の変化は著しい。同行者を案内するのも楽になった。ジョージア(グルジア)料理やウズベキスタン料理、アジア無国籍料理など、エキゾチックなレストランも増えてきた。和食料理はあえて避けているのだが、現地駐在日本人に聞くと、よいお店もあるらしい。3月上旬に同行した大学の先生方は、帰り際、「今回は全部おいしかった」と盛り上がった。

ウラジオストクは、極東の玄関口として国内外からの観光客誘致を進めている。昨年秋に開館したマリインスキー劇場の分館をはじめ、水族館=写真=、モータースポーツ施設、カジノなど、さまざまな文化・観光施設が近年相次いで開設された。ロシアの代表的美術館の分館建設構想などもある。新潟空港からはこの夏も片道2時間弱のチャーター便が運航されるが、その時までにはビザ手続きも簡素化される見込みだ。最も身近なヨーロッパへ、今から貯金をされてはいかがだろう。

新潟日報エリナレター掲載