「自動車の町」急成長

8月下旬、「日中経済協力会議-於吉林」に参加するため、中国吉林省の長春市を訪れた。1953年、ここに中国最初の自動車製造工場「第一汽車製造場(現在の中国第一汽車集団公司の前身)」が設立されて以来、長春市は「自動車の町(中国語:汽車城)」と呼ばれてきた。

最近の中国社会は急速にモータリゼーションが進んでいる。報道によれば、2016年末の全国の自動車保有数が2.9億台、同年の新規自動車登録数が2752万台で過去最大の成長率を記録したという。この「自動車の町」でも、中心部を縦断する人民大街=写真=はもちろん、住宅街でも車があふれている。昔、中国が「自転車の国」と呼ばれた時期があったが、今は自転車に乗る方が少数派だ。いつかは「自動車の国」と呼ばれる時期が来るだろう。

車の増加は市民の生活に便利さをもたらした一方、交通渋滞、駐車場不足等の問題も徐々に浮上してきている。近年、長春市では交通問題解消のため、軌道交通の整備が急速に進んでいる。

今年6月30日には、長春市で初めての地下鉄1号線が運行を開始した。既存のライトレール3号線、4号線、路面電車54号線、55号線に加えて、計五つの軌道系路線となった。さらに、地下鉄2号線が建設中で年内に完成する見込み。地下鉄5号線、6号線、7号線は計画を終え年内に工事が始まるという。

最近、中国東北地域の経済成長に関してはネガティブな報道が多いが、このような都市の変貌ぶりにも注目する必要がありそうだ。

新潟日報エリナレター掲載