五輪マスコット人気
9月下旬、韓国江原道春川(チュンチョン)市と東海(トンヘ)市で、大図們江イニシアチブ(GTI)経済協力フォーラムと第10回北東アジア教授連盟年次大会(NAPA2017)が合同開催された。今回は「新たなグローバル化の時代においてGTI地域の経済協力を高める」というテーマの下、中国、ロシア、モンゴル、日本そしてホスト国の韓国の専門家から、経済協力、交通インフラ整備、環境問題、中国の一帯一路構想の北東アジアへのインパクトなど、幅広い分野について報告が行われた。
東海市ではGTI EXPO 2017という博覧会が開催されており見学する機会を得た。その会場で人気を集めていたのは、来年この江原道を舞台に開催される平昌冬季五輪とパラリンピックのマスコットたち=写真=だ。
五輪のマスコット「スホラン」は守護者を象徴する白虎。守護の韓国語読み「スホ」と、虎の「ホランイ」、江原道の民謡「旌善(チョンソン)アリラン」の「ラン」を合わせて「スホラン」となったとのこと。パラリンピックのマスコット「バンダビ」は檀君(ダンクン)神話に登場し、韓国では神聖視されているツキノワグマ。韓国語でツキノワグマを意味するバンダルカスムコムの「バンダル」と、大会を記念する碑(ビ)を合わせて「バンダビ」となった。
今、朝鮮半島は北朝鮮の核開発という大きな問題に直面している。北東アジア各国を含め多くの国の参加によって平和の祭典が無事開催されることを強く願うところだ。
ERINA(環日本海経済研究所) 調査研究部主任研究員 中島朋義
新潟日報ERINAレター2017年11月20日掲載