発展促す「一帯一路」

「一帯一路」は中国と欧州を結ぶ陸の「シルクロード経済帯」と海の「21世紀海上シルクロード」構想で、習近平国家主席によって提唱されている=地図=。この構想のもとで、中国の各地から欧州に行く中欧鉄道貨物輸送の取り組みが行われ、2018年に入ってから3月までの運行本数は1000本を超えた。

その中で、中部地域に立地する河南省の動きが非常に活発で、大きく注目されている。河南省は鄭州(省都)-ハンブルク、鄭州-ミュンヘンの2路線を開通しており、運航の便数、行きと帰りの貨物バランス、貨物量・金額、満載率が全国トップとなっている。また、鄭州-ルクセンブルク国際貨物線を空路で開通し、中国と欧州を結ぶ「空中シルクロード」の実現にも取り組んでいる。

河南省は、省内の大部分が黄河の南にあることで「河南」と称し、約1億人の人口を有する。中国の南北をつなぐ「京広線」(北京市-広州市)と東西をつなぐ「隴海線」(江蘇省連雲港市-甘粛省蘭州市)の2つの鉄道大動脈が交差する全国屈指の交通の要衝だ。

2016年の河南省の域内総生産は4兆472億元で、広東、江蘇、山東、浙江に次ぐ全国第5位、中部・西部地域では第1位を占めた。経済成長率は1993年から20年以上、全国平均を上回っている。河南省は交通の要衝、豊富な労働力資源、良好な産業基盤等を生かし、「一帯一路」を通じて国際経済連携を強化することで、大きく発展する可能性がある。

新潟日報エリナレター掲載