開基160周年 街に活気

今年2月初旬と6月初旬にロシア極東のハバロフスクを訪れた。今年の冬は、本県も含め日本海側各地が大雪に見舞われたが、その一因には日本海を南下して雪をもたらすシベリア寒気団が強力だったこともあるのだろう。

2月にハバロフスクを訪れた際は、寒さに強いハバロフスクの人たちが口々に「今年の冬は例年になく寒い」と肩をすぼめて話していた。その厳しい寒さの一端は、ハバロフスク市内を流れるアムール川の全面結氷にも如実に現れている=写真左=。この日の最低気温は氷点下25度。結氷したアムール川は自動車も通行する交通路として利用されるほか、氷に穴を開けて市民の格好の釣り場となる。

そして6月、初夏を迎えたハバロフスク。4カ月前のいてついた景色がうそのように、強い日差しの中で、アムール川が悠然と流れている=写真右=。この日は最高気温26度。湿度は比較的低く、吹く風が心地よい。ハバロフスクの人々は、この陽気を待ちわびたかのように、こぞってアムール川の岸辺で日光浴や散歩を楽しみ、中には泳いでいる気の早い人もいた。

ハバロフスク市は本年、開基160周年を迎え、5月末には盛大に記念祝賀行事が行われたといい、初夏の明るい街にはその余韻ともいうべき活気が感じられた。冬と夏のハバロフスクを訪れたことで、人々が醸し出す街全体のしたたかさとしなやかさのような雰囲気を感じた。

新潟日報エリナレター掲載