整備進む高速鉄道網

2018年9月30日、黒龍江省の省都・ハルビンとジャムスを結ぶ高速鉄道が開通した。また、同年12月25日にはハルビン-牡丹江間が開通し、大連(遼寧省)-ハルビン間(12年開通)、ハルビン-チチハル間(15年開通)と合わせて、ハルビン市から省内の主要都市を結ぶ高速鉄道網が出来上がった=図参照=。

牡丹江市には渤海国の遺跡や中国最大の火山溶岩堰止湖・鏡泊湖といった有名な史跡や自然の景観があり、ロシアと隣接していることから国境を超えた観光も楽しむことができる。また、夏は避暑のため、冬は雪を楽しむために国内の南方からも大勢の観光客が訪れる。

ジャムス市は中国有数の穀倉地帯、三江平原の中央に位置する農業が盛んな地域である。地平線まで広がるトウモロコシや水田の眺めは地球の大きさを実感させるほど素晴らしく、秋になると、風に揺れる稲の姿は「黄金の海」をほうふつさせる。ちなみに、1980年代に新潟県日中友好協会が三江平原の水利のための龍頭橋ダム建設の円借款事業への道筋をつけたことから、新潟との縁は非常に深い。

高速鉄道の開通により、ハルビンからジャムスまでは2時間~2時間半で、ハルビンから牡丹江までは1時間半~2時間程度で行けるようになった。新潟からハルビンへの航空路を利用すれば、どちらも同日の内に着くことができる。高速鉄道の開通を機に、黒龍江省のハルビン以外の地方にも注目が向き、黒龍江省を再認識するきっかけになることを期待する。

新潟日報エリナレター掲載