投票者の分別が重要

新型コロナウイルスの感染を懸念し、一部の市民からは反対意見が出ているものの、モンゴルの国会総選挙が24日に実施されることとなった。全76議席は4年ごとに改選される。今回の選挙では13の政党や連立からの推薦者合わせて485人、無所属の121人が全国29の選挙区でしのぎを削る。過去に例のないほど無所属候補者が多く、普段なら政治に興味がないと思われる分野の専門家も多く含まれている。

日本の大学に留学経験のあるモンゴル人帰国留学生たちが、昨年6月「正義党」を結成し、他の2党と連立を組み選挙に臨む。一橋大学出身で日本の商社に勤務経験のある党首のナサンビレグ氏=写真=は、選挙戦における党のモットーは「まさに今こそ、ふさわしい人を」と話す。

中国で新型コロナウイルスが流行すると、世界保健機関(WHO)が3月11日にパンデミック(世界的大流行)宣言を表明するより前の1月27日にモンゴルは「緊急事態」宣言を出した。

ステイホームや社会的距離の確保、在宅勤務などの対策を継続、国境は閉鎖されたままである。この状況は少なくとも6月いっぱい続く見込みだ。

15日現在、モンゴル国内では新型コロナウイルス感染が197件確認されているが、いずれも国外からの帰国者によるものだ。今のところ、国内感染はゼロであり、世界中で公的行事が中止になっているにもかかわらず予定通り総選挙を実施する大きな要因となった。

新型コロナウイルス禍で行われる選挙が国内流行を引き起こさず、投票者が分別を持って理想的な次の指導者を選ぶことを願う。

 

新潟日報ERINAレター掲載