韓国 輸出伸び上向き

新型コロナウイルスの影響でマイナス成長に陥っていた韓国経済は、輸出の伸びを契機としてプラス成長に復帰しつつある。
韓国の中央銀行である韓国銀行が10月27日に公表した2020年第3四半期(7~9月)の成長率は前期比1.9%(年率換算で7.8%)となり、3四半期ぶりにプラス成長に回復した=グラフ参照=。これを項目別に見ると内需では、消費が同マイナス0.1%で前期の同1.4%からマイナスに転じた。投資は同マイナス1.9%で前期の同マイナス0.5%からさらに低下した。外需である輸出は、自動車、半導体の輸出が増加して同15.6%となり、前期の同マイナス15.9%から大きく伸び、国内総生産(GDP)の成長に寄与した。
しかし、こうした第3四半期の回復によっても、20年通年ではマイナス成長は避けられない見通しである。政府系シンクタンクである韓国開発研究院(KDI)が9月8日に発表した経済予測によれば、20年の成長率を19年の2.0%を下回るマイナス1.1%としている。

20年の成長率を需要項目別に見ると、内需は消費がマイナス4.6%で前年を大きく下回り、一方で投資は2.5%で前年を上回ると見込んでいる。外需である輸出もマイナス4.2%で前年を下回るとしている。

KDIは21年には2.7%の成長に回復することを予測しているが、この実現は国内の消費と輸出が堅調に伸び続けることが前提となる。このうち輸出については国際経済情勢の改善が前提となるが、内需である消費については新型コロナ流行の再燃を抑え、国内の経済環境の安定を図ることが必要だろう。

新潟日報ERINAレター掲載