新潟港の優位性実感

物流は社会を支える基盤である。新型コロナウイルスの影響が社会の隅々まで及ぶ中で、以前と同じ商品が店頭に並んでいるのも、それを支える方々の働きがあればこそだ。

普段の生活の中で意識することは少ないが、新潟東港では毎日多数の国際コンテナ貨物が積み降ろしされており、2020年度の12月までの9カ月間の取扱量は前年同期と比べて微増で推移している。

その新潟港に、昨年12月、東京の物流業者の方をお連れした。これまで新潟来訪の機会はあったが、コンテナターミナル=写真=を視察するのは初めてとのことだった。以前から、混雑する東京港の代わりに新潟港が活用できる場面があるのではないかと注目していたという。
東京港では、コンテナを運ぶトレーラー車両がターミナルに入場するまで数時間待つことが常態化している。これに対して、新潟では待ち時間がほとんどなく、荷物の受け渡し作業を含めても平均17分で完了するとの説明に驚きを隠せない様子だった。コンパクトな施設配置や冬季の雪対策にも関心を示していた。

実は、その方は、当日ERINAが新潟県などと共催したセミナーの講師としてお招きした方だった。視察後の講演の中で早速、見てきたばかりの新潟港の優位性に触れていた。これまでも関東などの顧客企業に新潟港利用を持ち掛けることがあったが、一般論にとどまり説得力を欠いていたらしい。
今回、自らの目で現場を確認したことで、東京オリンピック・パラリンピック期間の混雑回避策などとして積極的に提案できると自信を深めていた。

百聞は一見に如(し)かず。現場を訪れることの大切さを再認識した一日だった。

新潟日報ERINAレター掲載