配達「閃送」需要増

北京にいる友人が会員制交流サイト(SNS)に、オートバイに段ボールの荷物を積み「『閃送(せんそう)』の荷物を届ける」とのコメントを添えて写真を投稿した=写真=。

閃送は、同一市内で1時間以内に荷物を配達するサービスを管理運営する企業だ。配達員は10分以内に荷物を引き取って直接届ける。配達員は配達が完了するまで他の依頼は受けることができない。閃送は中国国内の222の都市で宅配サービスを展開しており、利用者は1億人になるという。

友人は外資系の大手海運会社に勤務している。なぜ閃送の配達員のようなことをするのかと彼に尋ねたところ、趣味のオートバイを使ってたまたま高齢者に荷物を届けたのこと。北京で浸透している閃送のようなことをしたようだ。

閃送の配達員は登録の際に身分証明を提出し顔認証を受け、1回の配達で一つの依頼のみを受けることができる。依頼者はアプリで配達状況を追跡できる。配達料は普通の宅配より高いが、迅速で安全であるため、利用者数は伸びている。

買い物やペットの世話などの代行サービスも提供している。例えば、家族に鍵を届けてもらったり、遠くに住む親に生活用品を買って届けてもらったり。さまざまなことを頼めるので、利用者はとても便利だと評価している。

仕事が忙しくてお金で時間を節約したいという需要は多い。閃送はこのような需要を見つけてビジネスにした。

友人の知り合いには、実際に兼業で閃送の配達員をしている人がいる。彼らは、空いている時間だけ閃送の配達をすれば良く、収入についても満足しているという。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中国で失業した人にとっては、閃送は再就職の選択肢になるのかもしれない。

新潟日報ERINAレター掲載