中国でキャンプ人気

北京にいる友人は今年、交流サイト(SNS)にキャンプの写真を多数、投稿した。彼はもともとアウトドアレジャーが好きで特にスキーが得意である。この2、3年はキャンプに熱中しているようだ。

友人に話を聞くと、新型コロナウイルス感染症の発生以来、多くの移動制限が行われ、中国では省をまたぐ移動は難しくなった。人々は密を避けるために、休日には郊外に行き自然を楽しむことが増えた。そのため、中国ではキャンプの人気は一気に高まり、キャンプ場も急速に増加している。

中国のオンライン旅行会社「Ctrip」が発表した「2022年メーデー連休旅行報告」によれば、メーデー連休の初日に、Ctripのサイトでは「キャンプ」へのアクセス数が史上最多になり、検索数は前の週より90%も増加した。また中国のEC市場調査会社「iiMedia Research」によれば、中国のキャンプ市場の規模は14年の77.1億元から21年の299.0億元まで急増した。

友人にキャンプ用品のブランドを聞くと、やはり日本のスノーピークは品質が良くて一番人気が高く、日本のDODは女性には人気があるそうだ。ここ数年、中国国内メーカーのテントやキャンプ用品の品質も向上しているという。

ただ、友人に「スノーピークは新潟のブランドということを知っているか」と尋ねたところ、「新潟?どこのブランド?知らない」との残念な返事。友人は新潟が日本の地名であることさえ知らなかった。新潟県は多くの良い品を生産しているが、海外では新潟を知っている人は少ないようだ。海外でも「新潟」という地名がブランド力を持つ日が来ることを期待している。

新潟日報ERINAレター掲載