交通渋滞 年々ひどく

11月中旬にモンゴル・ウランバートル市に出張した。最高気温がマイナスの初冬の天気になっていた。市内の移動はできれば車に乗りたい季節だ。しかし、ウランバートルの交通渋滞は年々ひどくなり、朝夕のラッシュ時はもちろん、夜遅くまで渋滞が続く日が多い。チンギスハン新国際空港から旧空港付近までは、高速道路で25分程度だが、そこから市内までの20キロ弱の道のりに、長いときには3時間以上かかることがある。

このたび発刊したERINAの『北東アジアデータブック2022』によれば、2021年のウランバートル市の人口は163.9万人で16年からの5年間で19.9万人、約14%増加している。それに比例して自動車の台数も増え、市内の交通渋滞は悪化するばかりだ。ウランバートル市役所を郊外に移転させたり、郊外での住宅建設を行ったりして、都市機能の分散を図る努力がなされている。しかし、オフィスや商業施設はいまだ中心市街地に集中しており、周辺部と中心地を結ぶ道路に渋滞が発生する。

写真は夕方のラッシュアワーの交差点の様子だ。あまりに渋滞がひどいため、青信号で交差点に進入しても、信号が変わるまでに通過できないことが多い。本来なら交差点の手前で待機すべきところを待機しない人が多い。信号が青に変わっても交差点に車が滞留していて、前に進めない。このような状況が連鎖反応を起こし、歩いた方が速いという交通まひを引き起こしている。地方からの流入人口の増加に、運転マナーの向上が追いついていないのが現状のようだ。

新潟日報ERINAレター掲載