物価上昇の波を痛感

年明け早々の食料品価格値上げのニュースで、昨夏の米国出張を思い出した。

国際会議出席のため、アナハイム=写真=を訪れた。アナハイムはロサンゼルスの南東約45㌔にある。渡米は新型コロナウイルス感染症拡大前の2018年夏以来だった。

米国の労働省によると、米国の22年6月の消費者物価指数は前年同月比9.1%上昇で、1981年11月以降、最大の伸び率となった。6月の食料価格指数は同10.4%上昇、エネルギー価格指数は同41.6%上昇だった。

アナハイムでは、交通費が高いとは感じなかった。ロサンゼルスからアナハイムまではバスで約1時間、料金はわずか数ドル、無料マスクが常備されていた。これに比べて、食料品の値段は大変な勢いで上がっていた。ホテルにチェックインした際、スタッフは食料品の値上げのため朝食のメニューが削減されていると申し訳なさそうに話した。スーパーでは、私が好んで飲むペットボトルのコーヒーの値段が2倍近くに上がっていた。ビーフバーガーが約30ドル(約4100円)、日本で同じようなビーフバーガーは1500円弱で購入できる。

米国の物価は確実に高くなっているが、給与水準も上がっている。米国・労働省のデータでは、2022年第3四半期のフルタイムの労働者の週当たり賃金の中央値は1070ドル(季節調整なし)であり、前年同期より6.9%上昇している。

北東アジアの国々でも、物価上昇、特に食料品価格の高騰が低所得者層に与える悪影響は注意する必要があるだろう。

新潟日報ERINAレター掲載