10周年を迎えるERINA

迎えて平成15年(2003年)は、当研究所開設10周年に当ります。当研究所は、北東アジア地域の経済に関する情報の収集と提供、調査・研究等を行い、日本と同地域との経済交流を促進し、北東アジア経済圏の形成と発展に寄与する目的で設立されました。

北東アジアは、いまだ冷戦構造の残滓を抱えていることなどから、治安が悪い、不和が多い、信用ならないなどのイメージも少なからずあり、その上、情報も十分とはいえません。ERINAはこれまで不断の努力を重ね、国内はもとより国際社会に情報を発信し、地域の実情や新しい見方、考え方の周知を図ってきました。特に北東アジア経済全体の発展のためには、2国間協力のみならず、多国間協力が重要であり、北東アジア経済圏という地域経済統合の必要性を提起してきました。

NAFTA(北米自由貿易協定)、EU(欧州連合)、ASEAN(東南アジア諸国連合)など、各地域で多国間経済協力体制が構築されている中、北東アジアの現状は残念ながら、世界で唯一それが未達成の地域と言えます。しかし、北東アジアにおける文化的近似性、地理的近接性、資金・技術・資源・労働力などの相互補完性は、必ずやこの地域の経済統合に求心するものと確信しています。

この6月には、万代島の朱鷺メッセで「2003北東アジア経済会議/北東アジア経済フォーラムイン新潟」が開催されます。2003年が各国の参加者と県民の皆さまのご理解とご協力の下、北東アジア経済圏の実現に向け、一歩前進の年となるよう祈念しています。

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北東アジア

新潟日報エリナレター掲載