中国・黒龍江省の緑色食品

黒龍江省は中国の緑色食品生産の最先進地である。同省では全国に先駆けて地方レベルの緑色食品弁公室が設置され、最初の申請が行われた。緑色食品とは安全・良質・健康に良い食品として中国緑色食品発展センターが認定するもの。黒龍江省産の緑色食品数は1998年に9種128産品で全国の12.6%に上り、そのうちA級は121産品、AA級は7産品で、それぞれ全国の12.2%、25%を占めた。とくにAA級緑色食品の生産で抜きんでている。

黒龍江省で緑色食品が発展している背景としては、第一に、緑色食品が当初、国有農場において推進され、国有農場の多い同省で最も早く取り組まれたこと。第二に、緑色食品生産を同省の農業発展の重要戦略として位置づけていることが考えられる。

近年、黒龍江省の重要な畑作物である大豆、小麦、トウモロコシはいずれも、政府の買い上げ価格が引き下げられている。しかし、緑色食品商標を得た大豆、トウモロコシ、コメ、雑穀の価格は一般農産物と比較して原材料段階で10%、精製加工された段階では50%以上も高値で売買され、売れ行きも好調であることが、緑色食品生産への取り組みを加速しているとみられる。

黒龍江省では省を5つの地区に分け、それぞれの地区で作目を定めて緑色食品の開発に取り組んでいる。とくに東部の三江平原区は開発が遅かったため環境の汚染が少なく、緑色食品増産の可能性が大きい。ここでは大豆、雑豆、良質の小麦、ジャム用野生果実、甜菜(テンサイ)、牛肉およびその精製加工品とともに、良質のコメが重点的に開発する緑色食品作目にあげられている。

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AA級緑色食品(昨年の中国東北食材展示商談会より)

新潟日報エリナレター掲載