UNESCAPウラジオストク・エネルギー会議

4月8日から10日までUNESCAP(国連太平洋社会経済員会)主催で、エネルギー会議が開催された。ロシア、韓国、北朝鮮、モンゴルからは政府関係者の参加があった。中国はSARSの関係で一人の参加もなく、日本は民間から5人ほどの参加があった。

北東アジアにおける主要プレーヤーである日本、中国の参加を欠き、包括的な議論はできなかったが、北朝鮮は自国のエネルギー不足を切々と訴え、教条的な発表に慣れている各国参加者も、いつもとは異なる発表に聞き入っていた。ロシアは北朝鮮のエネルギー不足に一役買うべく、ロシア極東から北朝鮮への電力の供給計画について報告した。

日本と北朝鮮間では拉致の問題で、国交回復交渉が中断しているが、誰もこのままで良いとは感じていない。国交回復時には、朝鮮半島日本支配に対する賠償等が議題に上るだろうが、エネルギー不足解消案件はそのような議題のトップに来ることであろう。またロシア極東に対する日本の投資も相変わらず低調なまま推移している。エネルギー不足を補う案件の実施には長い時間が必要だ。

この際、ロシアの電力開発に日本が公的に参画し(日ロ2国間では実施中の案件がある)、日朝国交回復後、即、ロシア側から北朝鮮に電力が供給できるようにしておけば良いのでは、と思った次第である。ロシア極東には日本の投資が行われ、北朝鮮には、原発によるエネルギー問題解決を思い止まらせることができるかもしれない。

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各国会議参加代表(中央が北朝鮮代表):UNESCAP提供

新潟日報エリナレター掲載