北朝鮮の産業国際化への意欲

最近、2001年末現在の世界各国のISO9000、ISO14001の認証件数一覧を目にする機会があった。ISO9000とは、製品、サービスの品質管理システムに関する基準、ISO14000とは環境に関する基準だ。ISO9000やISO14001の認証を取ることは、その会社や団体の生産やサービスのやり方が、国際的に定められた基準を満たしているということを証明する。この認証は、一度取れば無期限に有効ではなく、有効期限がくれば再度審査を受けて認証を受ける必要がある。つまり、お金と手間がかかる資格なのだ。

北東アジア6カ国(日本、韓国、北朝鮮、モンゴル、中国、ロシア)の中で、ISO9000をもっとも多く取得しているのは、中国で、続いて日本、韓国、ロシア、北朝鮮、モンゴルの順となる。最新規格のISO9001:2000に限っていえば、中国、日本、韓国、北朝鮮、ロシア、モンゴルの順だ。ISO14001の取得状況を見ると、日本、韓国、中国、北朝鮮、ロシアの順となる。モンゴルは取得していない。

北朝鮮は、市場経済を認めない、閉鎖的な社会主義経済を固守する国と考えられている。経済が自国内で完結する体制ならば、わざわざお金と手間をかけて認証を受ける必要はないはずだ。では、なぜ認証を受けようとするのか。中国などの例から考えると、国際市場に参入する意欲を持っているとも推測できる。新潟が対岸の隣人として、彼らの意欲をうまく地域の繁栄に結びつけていければと思う。

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(写真)平壌の輸出用衣料品工場にて

新潟日報エリナレター掲載