「バルチカ」ビール 北東アジア市場へ展開

ハバロフスク市で今年4月、ロシアのトップビールメーカーである「バルチカ(BALTIKA)」(本社:サンクトペテルブルグ)の生産工場が操業を開始した。

ロシア国内では昨今ビールブームが起きており、1997年から5年間で、ビールの生産量と消費量がそれぞれ2.7倍、1.7倍と大幅に増加した。これに貢献したのが外資系持ち株会社傘下の国内ビールメーカーだ。これらのメーカーでは外国の資本や技術の導入が進み、安くて良質なビールを生産することが可能となった。バルチカもそうしたメーカーの一つで、デンマークとフィンランドの持ち株会社であるBBH(Baltic Beverage Holding)の傘下に入っている。バルチカはロシア国内の市場の20%程度を占め、国外でもロシアンビールの代名詞として認知されつつある。

ハバロフスクでの生産開始により、バルチカのロシア極東市場でのプレゼンスが大いに高まるとともに、中国市場への進出も容易となった。5月にはハバロフスクからモンゴルへの輸出も始まっている。また、報道によれば、北朝鮮ではバルチカが金正日総書記のお気に入りということもあるらしく、今秋から平壌市内のテドンガンビールでバルチカと同じ製法のビールの生産が始まる。

しかし、日本市場への本格的な進出の動きは残念ながらまだ無い。少量でも有効な輸入スキームをつくり、まず始めに新潟のビアホールでロシアの人たちとバルチカビールを飲みたいものだ。

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出所:(社)ロシア東欧貿易会『ロシア東欧経済速報』2003年7月15日

新潟日報エリナレター掲載