北朝鮮、市場機能拡大へ カギを握る国際協調

北朝鮮の消費財は国営商業網と市場を通じて流通される。市場はかつて、農民市場という形態で一部の農産物が取り引きされたが、資本主義的な性格を残した形態であると言われ、その役割は限定されていた。

しかし、1990年代以後から経済事情の悪化により国営商業網が正常に動かなくなると、住民の生活に必要な多くの消費財は、農民市場を通じて調達されるようになった。このような現実を受け入れ、北朝鮮は今年3月、農民市場を総合的な消費財市場に拡大し、それまで黙認していた工業製品の取り引きも公式に認めるまでになった。さらに6月には、このような初めての市場運営に役立てるため、ほかの国々の経験を導入し、専門家を養成するための協力を受けたいという意思も表明した。

こうした市場機能の拡大措置は、北朝鮮で昨年7月から始まった改革措置の一環として推進されている。北朝鮮の経済改革は、社会主義を守りながら、実利的な観点で効率性を高めることにポイントを置き、経済に活力を呼び起こし、その建て直しを図っている。

果敢な改革措置にもかかわらず、北朝鮮の経済状態は、外部からの支援なしに成果を収めるには限界がある。しかし、北朝鮮が核問題などの解決を通じて周辺国家との友好関係をつくらなければ、外部の協力は期待しがたい。結局、周辺国家との友好関係の樹立の可否が、北朝鮮が進めている経済改革の成否を決める鍵となろう。

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国営の第一百貨店(平壌)

新潟日報エリナレター掲載