進む国境交通 南北境界で道路基盤工事

対岸内部の国境交流は目覚しく拡大している。日本がこの交流に参加できるようになれば、その時こそ環日本海の環(リング)が結ばれることになる。その一助にと、ERINAは日本海横断フェリーの研究を行なっており、先頃、対岸の交通調査を実施した。

ロシア・中国間の道路国境は従来からロシア側で長時間に亘り待機させられる。今回も出国時に4時間、入国時に2時間待った。実際の手続き時間は一人当たり10分もかかっていない。我々にはうんざりだが、行商人が大半を占めるロシア人、中国人は慣れているせいか、飲食やトランプを楽しんでいる。しかし、待たされるのは旅客だけで、コンテナトラックは往復とも頻繁に走っている。

ミニレストランを併設した雑貨店や国境施設配置を説明する大きな掲示板もできた。「黙って通れ」という以前の態度から、「国境施設の将来計画はこうです、ゆっくりお茶でも飲んでいって」までに変化した。次は国境観光にまで進むのではないだろうか。

次に韓国・北朝鮮の東部境界を訪れた。北朝鮮側の静かな海岸と韓国側のにぎやかな観光客が好対照をなしていたが、目を境界線にやると、道路基盤工事が韓国側から北朝鮮に向けて進んでいる(写真)。土木機械は境界線を越えて動いているが、北朝鮮側には人影がほとんど見られず、韓国側の負担によっていることが想像できる。北東アジアの平和のため、韓国側の黙々と働く姿には頭が下がる思いがした。

日本政府もそろそろ大所高所の立場から、環日本海交流の活性化のため骨を折る時期にきているのではないかと思われた。

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写真:博進堂岩橋氏提供

新潟日報エリナレター掲載