新潟の作業工具 いざ極東ロシアへ

9月14~19日、新潟県作業協同組合の極東訪問団に随行させていただいた。ウラジオストク2泊、夜行列車1泊、ハバロフスク2泊の駆け足だったが、手ごたえはあった。

これまでレンチ、ドライバー等手動の作業工具の市場としてロシア極東が捕らえられることはなかったが、ロシアは1998年の金融危機以降、経済情勢も落ち着き、企業活動も活性化してきている。安い製品にしか手を出せなかった資金不足が徐々に改善され、品質的に優れた日本製品にも手が届くまでに企業の財務状況が改善されつつある。さらに、極東地域は日本の中古車に席巻されており、中古車整備関連のビジネスも急成長している。自動車の修理・整備に欠かせないのが作業工具だ。今回は4カ所の修理工場、4カ所の工具関連の専門店を視察した。

現地では、中国製で最高級とされる「SATA」がどこでも使用、販売されていた(写真)。調達可能な値段設定の上、現場での使用にも耐え、製品の永久保証が売りの商品だ。但し、熟練した整備工ほど優秀な工具に対する要求があり、事実、価格的に一桁上の欧州製工具も専門店で売られていた。

日本製工具は品質的には欧州と同等、あるいはそれ以上で、持参したサンプルを見せると、熟練工ほど日本製工具に対する評価が高かった。今後は、専門店での試験販売等を通じ、関係者に日本製作業工具が価格以上に耐久性、機能性が優れていることを地道に訴えてゆく努力が必要だろう。

極東シベリアは人口700万人ほどの小さな市場であるが、極東での評価を足場として、1億人規模の欧州ロシア市場への展開も将来的には可能と確信した。

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新潟日報エリナレター掲載