内モンゴルで感じた心地よい温度差

来年2月に朱鷺メッセで開催する「北東アジア・ビジネスメッセ」への出展依頼などのため11月初旬、中国・内モンゴル自治区の区都フフホト市(人口約212万人)を訪れた。北京を飛び立ち45分で到着したが、空港から市街地へ向かう車窓の風景に驚かされた。内モンゴルと言えば大草原を想像するが、「西部大開発」を受け整備された街路沿いに中高層ビルが立ち並び、華やかなデパート、日本でも馴染みのファーストフード店などが近代的な街並みを形成していた=写真=。

内モンゴルを実感した瞬間は、中国語とモンゴル語が併記された看板と食卓に並ぶ羊料理を見た時だった。自動車の横を通過するおびただしい自転車が、経済成長の過渡期を象徴していた。昨年からのマイカーブームで、日本やドイツメーカーなどの自動車がたくさん走っていた。中型車の相場は約10万元(1元=約13円)だが、現地の物価では相当高額のため、ローンの利用、親戚との共同購入などの方法で手に入れている。携帯電話も、欧米メーカーの進出に伴ってここ数年で急速に普及したと言う。また、宿泊した国営ホテルは19階建の立派な建物でハード、ソフト共に充実していた。

このような発展を支える自治区政府幹部から、羊毛・カシミヤ・牛乳等の畜産品や豊富な石炭を利用したエネルギー産業などの主要産業について熱心な説明を受けた。中国とモンゴルが融合した不思議な都市を訪れ、経済成長に懸ける情熱と人の温かさ、そして街の寒さとの温度差が心地よく感じられた。

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新潟日報エリナレター掲載