外資誘致により変貌するモンゴル・カシミヤ産地

11月17日から6日間、五泉ニット工業協同組合青年部のミッションに参加してモンゴルのカシミヤ産地を視察した。一行はカシミヤ工場を5カ所見学したほか、日本センター、産業貿易省、商工会議所等を訪問し、情報収集をした。

「カシミヤ原毛の集荷から製品に至るまでの一貫生産体制がすごい」と工場見学をした参加者の1人は驚いていた。モンゴルでは、ここ半年から1年の間に準大手の紡績会社や原毛処理会社の業態が変化し、原毛の集荷、紡績、リンキング縫製、最終加工等をすべて自社内で行うようになった。販路やブランドをもっている外国企業が、こうした企業に投資を進め、生産基地にしているためだ。

訪問先の工場の代表者は、「日本人が視察している間に、中国や韓国の企業は投資を進めている」と日本が出遅れていることを指摘した。外国からの投資が活発なのは、コメコン体制が崩壊した後、モンゴル・カシミヤの半分以上が原料のまま安い値段で国外に持ち出されているのを憂慮した政府が、カシミヤ工場を充実させるために投資を積極的に誘致していることによる。

「モンゴルのカシミヤ産地は非常にポテンシャルが高い。今はコメコン後の再生に向けた時期だ」と政府関係者は語っていた。WTOに既に加盟し、外国からの投資によって再生を成し遂げようとしているモンゴルのカシミヤ産地は、これから1~2年で大きく変貌しそうだ。

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ウランバートル市近郊のカシミヤ山羊

新潟日報エリナレター掲載