モスクワは日本ブーム

環境問題の会議など、この半年で3回モスクワへ行った。10年ぶりとなった昨年9月、モスクワはまるで違う街になった印象で、90年代前半の混乱による全体的に暗い感じが全くない。新しい建物、店、カジノ、レストランなどが沢山でき=写真=、夜景も美しく、モスクワは一変していた。

特に気づいたのが日本の人気ぶりだ。以前からそういう話を聞いていたが、自分の目で見て、感動した。まず、日本料理がはやっている。『泉』、『東京』、『富士』などの高級レストランができ、寿司や焼鳥のチェーン店があり、天ぷら、しゃぶしゃぶも食べられる。夕食に焼鳥屋に立ち寄ると、外に人が並ぶほどの人気で、料理もサービスも良く、値段も高くなかった。若者に聞くと、寿司バーやカラオケにもよく行くと言う。

日本文学への関心も高い。特に村上春樹は数年前から爆発的な人気だ。モスクワの書店で、「村上の新しい本はまだ?」と店員にたずねる客を何人も見かけた。その店員によれば「すごい人気!新しい本が出たらすぐ売れる」とのこと。『Ozo』というロシアの大きなインターネットショップでも、売れている本や作家のトップ10に必ず入っている。

「漢字がプリントしてあるTシャツを買ってきて。買わないなら、帰ってこなくていい」-娘さんにそう言われてモスクワからやって来たお客様を先月、新潟で迎えた。あいにく新潟では自由な時間がなく、筆者もショッピングアシスタントとしては全然だめで、いい物を見つけられなかった。「帰りに東京で買わないと、日本ブームが家族関係を悪くする」と苦笑いしていた。そうならなかったらいいが…。

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赤の広場・グムデパート内のショッピングモール

新潟日報エリナレター掲載