深まる中国と北東アジアの絆

4月24日、胡錦涛中国国家主席、ラモス元フィリピン大統領、ホーク元オーストラリア首相らが中国・海南島に集まった。アジア大洋州の経済協力と発展を目指すボアオ・アジアフォーラム(BFA)の第3回年次総会の開幕だ。日本からは根本二郎・日本郵船名誉会長以下の企業関係者、茂木敏充国務大臣など約30名が参加した。2002年の第1回年次総会には小泉首相が参加している。

会期中、局地経済圏の協力組織による事務局長会合が行われ、私も北東アジア経済会議組織委員会の事務局長として参加した。BFAの龍永図秘書長(北東アジア経済会議2002基調講演者=写真)が呼びかけ、他にタイを中心とするアジア協力対話(ACD)、中・ロ・中央アジアの上海協力機構、南アジア地域協力連合(SAARC)、国連開発計画(UNDP)の計6団体の代表が集まり、有益な意見交換を行った。

総会の基調講演では、胡錦涛主席が、アジアに自由貿易圏を創設する構想を明らかにした。

会場で一番関心を呼んだのは、中国の「平和台頭」(中国語で「平和崛起」)に関するセッションだった。この用語は中国の社会学者・鄭必堅氏が昨年11月から使い始め、国際的に普及し始めた。中国経済の急速な発展が周辺諸国に危機感を与えているが、いまやグローバリゼーションの時代、それぞれが国益を考えていく中で、〝ウィン・ウィン〟の関係-双方共に利益を得るために絶えまない対話に努力しようというものだ。

東南アジアとの自由貿易協定をめぐって、中日間にはお互いに張り合うようなイメージがある。BFAのような対話の場を利用し、日本のプレゼンスを高めるように努力すべきだと思う。

fg040517_1
BFAの龍永図秘書長(北東アジア経済会議2002基調講演で)

新潟日報エリナレター掲載