長春で不思議発見

新潟の企業と中国東北部の大学との産学連携による新しいビジネスモデルの創出を図ることを目的とする「新潟・中国ビジネスモデル創出事業視察ミッション」の一環として、6月中旬、中国・吉林省の省都・長春市を訪れた。

ハルビンから特急に乗り約2時間半。旧満洲国の首都・新京でもあった長春の市街地は当時の日本式建築物がずっしりと点在し、今も政府機関などに利用されている。かと思うと、繁華街にはウォルマートやケンタッキーなどが建ち並び、そのコントラストが何とも不思議な感じだ。

訪問先の一つ吉林大学は国家重点大学で、政府からの支援を背景にキャンパスを大規模に整備していた。約60社・150プロジェクトのベンチャー産業を育成し、構内移動用に有料バス(1元:約13円)を走らせる中国の大学のスケールには驚かされた。

小学校の校門前を通ると、また不思議な光景に出会った。校門が大人たちでごった返している。聞けば、一人っ子政策で「小皇帝」と呼ばれるほど大切な子供達を交通事故から守るため、親や祖父母が迎えに来ているのだそうだ。お迎えは高学年になるまで続く。現地の交通事情を見ると納得できる。

ものは試し、日本料理店に入った。料金は約500円。しかし摩訶不思議な料理に期待が裏切られた。地元の人々にとっては高級料理なのに、本当の日本料理を味わってもらえないのが残念だ。

街の中央にある「文化広場」は、家族連れや恋人たちで賑わっていた。ほのぼのとした光景を眺めていると、いま中国で進められている東北振興政策により、この不思議で素敵な街が益々発展していくことを願う気持ちになっていた。

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新潟日報エリナレター掲載