知られざる友好国モンゴル

新潟から発信する北東アジア経済会議・組織委員会も8回目となる。モンゴル・ウランバートル市で7月22日、国連本部を含む関係各国からの出席により開催された。海外ではハバロフスク、長春に続いての開催となり、本委員会が地域共有の組織であるとの認識が一層深まり、今後の多国間協力に向けて大きな前進を見た。

そんな中で成田から飛行機に搭乗したところ、横綱・朝青龍ほか多くのモンゴル出身の力士と一緒になった。ウランバートル空港には父親のドルゴルスレンさんほかテレビ局も駆け付け、横綱の凱旋を迎えていた。モンゴルは元々相撲が生活と密接に関わる国で、その歴史は2500年前に溯る。大相撲の人気も大変なもので、日本の衛星中継の時間は街中から人影が消えるほどとのこと。千秋楽の取り組みを見ながら多くのモンゴル国民が日本に思いを馳せていると考えると、どれだけの日本人がこの国を理解しているのだろうか。

人口244万人に対して3,000万頭もの家畜を養い、GDPは11億ドルと日本の4,000分の1だが(2001年)、識字率は95%とアジア諸国の中で抜群に高い。深刻な貧困問題に対処するため日本政府もODA(政府開発援助)による支援を行っている。市街地には数ヵ所に両国国旗を並べたプロジェクトの看板が立ち、公報活動によって現地の人々にかなり認識されているそうだ。

日本の囲碁を普及させようと草の根の活動も始まっている。日本語もモンゴル語も同じウラル・アルタイ語族に属し、両国民にとって相手の言語は覚えやすいらしい。多くの文化の共通性を足がかりに相互理解を深めることによって、自ずと経済交流が発展するのではないかと感じた。

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新潟日報エリナレター掲載