平壌の人々の変わりつつあるお金に関する認識

8月3日から9日の間、学会のために平壌を訪れた。北朝鮮では、2002年7月に価格と給料の改訂を行なった。2003年からは農民の副業で作った作物を売る「農民市場」を、総合的な消費財市場とした「総合市場」に改編し、個人が売り場のスペースを借りる形の市場を作った。社会主義経済の補充としての非国営セクターが公認されるようになった。このような変化の中で、市民生活がどのように変化しているかに関心があった。

平壌市内には、写真のような簡易売店があちこちに開設され、アイスクリーム(50ウォン=公定レートで約40円、実勢レートで約2.4円)や各種菓子類、清涼飲料水(中国製が多い)、果物、パンなどを売っている。3,000ウォン前後と考えられる給与水準からすると安い買い物ではないが、それでもアイスクリームなどはよく売れているようだった。

平壌市で一番大きな総合市場である「統一通り市場」(平壌市楽浪区域)にも行った。ここでは、食品、衣類、家電製品、日用雑貨品など、生活に必要なものはほとんどあり、市場の中は人であふれていた。インスタントラーメンが500ウォン、スイカ1個6,000ウォンと高いが、お金があれば何でも手に入る。これまで等しく貧しかった北朝鮮にも所得格差が生まれ、人々がお金の力を意識し始めた。

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新潟日報エリナレター掲載