異国情緒溢れる仁川の町並み

日本では「仁川」と聞くと空港のイメージが強いが、仁川市は人口260万の多彩な港町だ。19世紀までは静かな漁村だったが、朝鮮時代末期に開港されると欧米からの人と文化の入口となり、賑やかな町に変容した。現在も旧市街のチャイナタウンには中華料理店が軒を連ね(写真)、一帯には100年前の中国、欧州、日本などの文化が残されている。日本に所縁のあるものでは、仁川に欧米の金融業を伝えたとされる(旧)日本第一銀行仁川支店の建物が有名だ。現在は月尾観光広報館として利用されているが、建物の裏側には昔の金庫蔵が残っている。他にも(旧)日本18銀行、(旧)日本58銀行、(旧)仁川郵便局などの和製洋館を見ることができる。

チャイナタウンの坂を上がっていくと丘の上は「自由公園」となっていて、港を一望できる。春は桜並木、秋は黄葉が美しく、恋人たちのデートコースとして人気があるとか。映画のロケ地にでも使えそうだ。中央には朝鮮戦争時に仁川上陸作戦を成功させたマッカーサー将軍の銅像が立ち、港を見下ろしている。案内してくれた韓国人の話では、いま韓米関係が後退している中で場違いな印象を持たれているとのことだ。

中国に近く海に面した仁川はグルメの町でもある。河豚料理、鰻料理、新感覚の中華料理、韓国風ジャンジャン麺など日本人好みの料理も豊富だ。ソウル訪問時に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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新潟日報エリナレター掲載