観光振興

3月末、ウラジオストクから水産関係者を招き(写真)、佐渡の水産業の視察をした。本来の水産の論議もさることながら、彼らは佐渡のすばらしさを「天国」とまで評した。曰く、静か。水も空気もきれい。マリンスポーツ、スキーにも最適。そして何より食事が最高。こんな良い島をなぜロシアに宣伝しないのか、いぶかしがられた。

佐渡には自衛隊のレーダー基地があり、冷戦期、ロシア人の立ち入りは許可されなかったと風説もあるが、ソ連崩壊から十数年、言い訳にはならない。更に別の会合に出席した際にも、「ハバロフスクからロシア人を何度か佐渡へ招聘しているが、同じような感想を述べる」と聞き、筆者の独断でないと確信した。

ロシアは外貨収入の過半数を占めるエネルギー資源高騰の恩恵を受け、国も個人も豊かになり、可処分所得が増加している。2月、訪日ロシア人旅行者を促進しようというミッションを受け入れたが、その際の現地旅行社の説明によれば、ロシア人が海外旅行をする際の平均土産予算は1,000ドルとのこと。新潟空港を利用するロシア人数を年間1万人程度と仮定しても、計算上は1,000万ドルがお土産として支出されることになる。それに、宿泊施設、交通機関等の支払いも加算され、かなりの経済効果が期待される。

極東ロシア向け航空路は新潟の一人勝ちであり、この恵まれた条件を最大限に活用すべきだ。極東各航空会社は、関空や中部国際空港への路線新設を目指している。それが実現する前に、観光地としての新潟の魅力をロシアにアピールし、観光デスティネーションとして確固とした地位を得る必要がある。

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新潟日報エリナレター掲載