ちょっぴり国産品が増えた平壌

9月上旬に平壌を訪問した。昨年の8月に訪問し、統一通り市場を見学した際には、中国製品の多さにびっくりした。今回の訪問では、基本的に中国製品が多い状況には変わりはないものの、経済学者とのインタビューや各訪問先での雑談、市場の見学などから、日用品の国内生産が増えてきていることが分かった。

経済学者の話では、「北朝鮮では歴史的に、経済の自立を図るために国産できるものは国産する方針をとっていた。だが、靴や衣類、生活必需品などの軽工業品について、現在では輸入するものと、国内で生産するものとを比較して、コストが安い方を選ぶようになってきている。ただし、国民生活に必要な13の項目については国産化するようにしている」とのことだった。この13の項目とは、醤油、味噌、食塩、洗顔石けん、洗濯石けん、フェイスタオル、縫い糸、歯磨き粉、歯ブラシ、家庭用燃料(ガス・練炭など)、靴下、靴、パンツ(下着)だそうだ。

北朝鮮の庶民の暮らし向きは、良いといわれる平壌市内で電力事情が緩和され、夜も電灯がつくようになったといっても、劇的に改善はされていないようだった。それでも将来が明るい、と人々が感じている印象を得たのは、政府が10月10日の朝鮮労働党創建60周年記念の祝賀ムードを盛り上げていることもあるが、日常生活レベルでの変化も見落とせないのではないかと思った。

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2003年に一新された平壌の栄光通り

新潟日報エリナレター掲載