北朝鮮・羅先への道

11月28日、降りしきる雪の中、我々は一泊二日で北朝鮮の羅先市を訪問するため、中国吉林省延吉市を出発し、中朝国境(圏河)へと車を走らせた。雪は北朝鮮側(元汀)に入っても降り止まず、一層激しくなった。北朝鮮入国には招待状が必要で、北朝鮮の招待単位が国境まで招待状をもって出迎えに来てくれることになっていた。しかし、何時まで待っても来ない。我々は再び中国側に戻り、翌朝出直すこととなった。後で分かったが、雪で多数のトラックが動けなくなって道を塞ぎ、出迎えの車が国境まで来られなかったとのこと。

翌朝は、打って変わって快晴。国境を越えると出迎えの人員も来て、入国手続き済ませ、約60km離れた羅津港へと向かった。元汀からの道路は未舗装の九十九折の難所だったが、ようやく最近、中国の民間企業との合弁会社がこの道路を舗装することになり、来年末には完成する予定だそうだ。羅津港から中国へ向かうコンテナが多く通る幹線道路であり、一日も早い完成が待たれる。

山を3つ超え、羅先市にたどり着いたのは、2時間後だった。初めて見る羅津港は、予想していたよりも大きく、諸設備の状態も良いように思えた。港の参観を終えたあと、我々は市場に向かった。市場は、食品や日用雑貨が豊富にあり、たくさんの人が買い物に来ていた。コメは、今年は数年ぶりの豊作で配給制が復活したため、市場では販売禁止になったとのこと。確かにコメを販売している場面は見かけなかった。

夕方、北朝鮮での慌しい日程を消化し、我々は中国に戻った。

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北朝鮮側から見た中朝国境の元汀橋

新潟日報エリナレター掲載