広域地方の姿をどう考えるか

新潟・富山・石川・福井4県の地域づくりの方向性を話し合う「北陸地方の活力ある地域をつくる懇談会」(主催:国土交通省北陸地方整備局・北陸信越運輸局、座長:川勝平太国際日本文化研究センター教授)の委員に委嘱され、10日、湯沢町での第1回懇談会に出席した=写真。昨年7月に成立した「国土形成計画法」を受けて、2007年度には全国計画が、2008年度には広域地方計画が決定される予定になっている。いわゆる道州制の行方も脳裏をかすめる中、懇談会はひとまず北陸を広くとらえて話し合おうと開かれた。

新潟県を含む北陸-という前提は、新潟の委員だけでなく、3県の委員にとっても多かれ少なかれ居心地の悪さを感じるようだ。北陸新幹線の開通(新潟2010年問題)ひとつとっても、危機感を訴える新潟勢と、贅沢な悩みだと感じる3県勢の意識の差は大きい。4県共通の方向性と言えば北東アジア交流ぐらいでしょうか、と言える私の立場は少し楽だ。

圏域をどう考えるかは、特に新潟県では難しい問題だ。越の国、と言えば北陸だが、東北のようでもあり、関東や甲信越のようでもある。新潟のゲートウエイ機能を生かす形を考えると、南東北・北関東・甲信越がひとつになる。

私が毎年のように楽しみにしている旅行に、飛騨-白川郷-庄川峡のコースがある。岐阜県と富山県をつなぎ、かつて飛騨杉を運んだ庄川の水系は、美しい。新潟の阿賀川、信濃川も、福島県、長野県にまたがり、流域は人やものの流れ、いまや観光や環境の面でも深く結びついている。次回は、そんなことも話してみたいと思っている。

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新潟日報エリナレター掲載