戌年の結婚ブーム

お正月に中国に帰り、面白い話が耳に入った。今年は結婚式と披露宴をあげる人が多い。去年入籍をした人たちも、式と披露宴を今年に持ち込む。そのため今から予約しても、有名なホテルはほとんど取れないか、取れても年末になるそうだ。

中国では、旧暦の1月1日を新年の初めと考え、十二支で年を数える。旧暦の酉年は西暦2005年2月9日~2006年1月28日、戌年は西暦2006年1月29日~2007年2月17日に当たる。立春は西暦2月4日だから、酉年には立春がない。そのため、結婚には不向きだと思われた。一方、戌年には2つの立春がある。結婚に2倍の幸せをもたらしてくれる。

古来、農業は「立国の本」と言われ、「立春」は一年の農作業の開始の印だった。一年の内に立春がないと人々は不安になる。また、春は繁殖の季節。立春がないと、後継ぎがたくさん生まれてこないという見方もあった。いまでも、一生に一度の大事な結婚だからと縁起をかつぐ人が多い。こうして今年に集中した結婚ブームは、社会にも影響をもたらしている。

まず、結婚ブームに乗って、結婚記念写真の撮影費、送迎車のレンタル費、結婚衣装のレンタル費、披露宴の費用など、結婚費用が高くなる一方だ。インターネットでは、結婚費用を節約するため集団結婚の呼びかけも見られる。また、披露宴の招待状をもらった人は、お祝い金だけでも大変だ。平均水準で、年に2~3件があれば、2~3カ月分の給料がなくなる。さらに、結婚ブームが出生ブームにつながり、将来の子どもたちの入学、就職にも影響を与えそうだ。

fg060124_1
中国では街角でも結婚記念写真を撮る。

新潟日報エリナレター掲載