国際観光都市の活気もたらすハルビン氷祭り

新潟が核となって運営されてきた北東アジア経済会議組織委員会の全体会議が10回目を数え、1月16日、中国黒龍江省ハルビンで開催された。張左己省長ほか省の代表による歓迎の下、多国間協力の報告や北東アジア経済開発ビジョンに関する意見交換が活発に交わされた。組織委員会は2000年1月の結成以来、北東アジア経済会議の方向性や内容を議論する場として重要な役割を果たしてきた。本会議では、新たな北東アジア経済協力の枠組みを目指して発展的に改組する方針について同意を得るところとなり、成功裏に閉会することができた。

北東アジア経済圏の形成に重要な役割を果たす分野の一つに観光がある。中ロ交流のホットスポットである黒龍江省には年間69万人の外国人が訪れ、そのうちロシア人は57万人に上っている。会議終了後のエキスカーションでは、ハルビンの冬季最大のイベントである氷祭りを通じて、今後の観光交流の可能性を考察することともなった。

太陽島公園では「国際雪像博」が開催され、旭川市との協力により日本の昔話を題材にして製作された像や天守閣がそびえ立った。また、松花江大橋の北岸では「氷雪大世界」と銘打ったイベントが行われ、2006年・中国ロシア友好年にちなみ、ロシア風の建築物が立ち並んだ。氷で巧みに築かれたクレムリン宮殿や赤の広場=写真、ロシア正教会堂や庶民の住宅など、芸術性から見てもレベルの高いアーキテクチャーと感じられた。

今冬は中国東北部でも寒気が厳しく、マイナス30度の日々が続いていたが、ハルビンの人々による活気溢れる国際観光都市に向けたチャレンジの一端に触れた思いがした。

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新潟日報エリナレター掲載