日本海航路実現に向け連絡会を設置

新潟にとって日本海を越えた大陸との交流は長年の夢だ。ロシアのトロイツァー港や北朝鮮の羅津港との海上定期航路が実現されると、中国の吉林省(人口約2,700万人)が日本にぐっと近づき、貿易輸送のコストや時間が現状よりはるかに改善される。特に新潟地域はそのメリットが大きく、吉林省との貿易を営もうとする企業の新規立地が進むと考えられる。

韓国は既に6年前から束草港とトロイツァー港(旧名ザルビノ港)間の定期航路を開設し、3年前からは安定経営を続けている。日本も出来ない訳はないということで、ERINAなどが4年前から多国間関係者会議を開催し、相互理解に努めてきた。その5回目として先頃、特に荷主と船社に的を絞って具体化方策を話合う「図們江輸送回廊・琿春会議」=写真=が吉林省・琿春で開かれ、港湾や行政関係者を含め100人以上が集まった。

会議では、国際競争が年々厳しくなる上海などの華東地区から中国東北地区への工場移転を実施しつつある日系企業、日本の家具建材会社と提携している中国の木材会社などの荷主が、日本海航路の開設が企業存亡の鍵になると力説した。日本、ロシア、韓国から参加した4船社は航路開設への要件を述べ、ロシアの港湾関係者は中国の資金協力や日本からのコンテナクレーン設置協力を求めた。

どの国も早急な航路開設の必要性を認識し、そのために協調して取り組むこととした覚書を調印するとともに、今後の連絡体制を強化するために「日本海横断航路国際荷主連絡会」を設置し、事務局をNPO「北東アジア輸送回廊ネットワーク」に置くこととした。

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新潟日報エリナレター掲載