恩師との再会

2000年のモスクワ日本人学校の朝。当時小学校6年生だった私のクラスは、男子、女子の二つのグループに分かれて、毎日のように喧嘩を続けていた。今、あの頃の事を思い出すと笑ってしまうが、幼さもあって、喧嘩はできても仲良くすることなんて到底できないと思っていたものだ。

そんな時、クラスの担任になったのが相澤先生だった。先生は、みんなが仲良くしてほしいという気持ちを私たちにストレートにぶつけてきた。そして、“心と手をつなごう!”というスローガンを作って、希望を持ち、目標をたてて進むこと、仲良くし、協力しあうことの大切さと、友達の素晴らしさを教えてくれた。1年後、喧嘩ばかりだったクラスは学校で1番仲の良いクラスへと変わった。

今回、1ヶ月半という短い期間ではあるが、インターン生としてERINAで過ごす機会を得て、モスクワ大学から新潟にやって来た。このわずかな期間に相澤先生に会うチャンスは無いだろうと思っていただけに、再会は嬉しかった。

相澤先生と会った日は大雨だった。先生は、私と私の友達を車に乗せて、色々な場所に連れていってくれた。新発田城を見たり(=写真=)、雨もかまわず田んぼ道を歩いたり…。とても楽しい時間だった。一番思い出に残ったのは、先生が生まれた家に案内してくれたことだ。その時の気持ちは今もうまく表現することができない。感謝と感動と親愛が交じり合ったような気持ちだった。

相澤先生と再会して、もうひとつ分かったことがある。本当の友達になったら、遠く離れていて長い時間会わずにいてもいつまでも友達なんだということ。今回、新潟に来て、友情は限界を持たないことを知った。

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新潟日報エリナレター掲載