成長の持続を疑わない中国

9月初旬、日中経済協会訪中団の一員として、山東省の3都市を訪問する機会を得た。団員総数は52名。ほとんどが上場企業の役員と随員で研究所からの出席は私だけであった。

山東省は中国北部黄河下流の沿海部に位置する。温暖な気候で、全体的に平坦な地形で平原が3分の2を占める土地に約1億人が暮らしている。北京空港から国内線で山東省の省都済南市へ向かう間、飛行機から見えた風景は、緑一色の大地に、比較的新しいレンガ造りの農村集落が点在していた。穀倉地帯新潟平野とよく似た印象だった。

到着後、山東省長との会見を行った。そこでは、山東省の第11次五カ年計画の重点分野が紹介された。省長は、更なる経済発展を基本としつつ、環境保全と省エネルギーを重視した地域作りに力点を置いていると語っていた。

訪中団が視察したのは、済南市(人口600万人)、済寧市(同800万人)、泰安市(同550万人)だ。三都市とも都市計画の基本設計は、中心部の郊外移転、碁盤の目のような広規格道路・公園併置型工業団地とのことだった。

企業視察としては、済南市にある太陽エネルギー関連設備のシェアが国内第一位の力諾集団有限責任公司を訪問した。工場の敷地は緑に溢れ、個々の街灯には太陽光発電パネルがつけられていた。

今回の視察を終え、“中国は成長の持続を信じて疑わない人々の群れ”だと感じた。政府系銀行の融資システムに特長があると聞いたが、各都市が競って巨大な都市づくりを行っていて、都市の個性が見えないように思う。

我々団塊の世代が、かつて通ってきた時代に似ているだけに、良き指導者に恵まれんことを望みつつ帰路についた。

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「訪中団の面々」

新潟日報エリナレター掲載