日本海横断航路開設に向けて

10月初旬、新潟経済同友会代表団23名の一員として、韓国江原道束草市を訪問した。この束草市は、現在、エリナで計画中の新潟港とロシア・トロイツァ港(旧ザルビノ港)、韓国・束草港を結ぶ日本海横断航路の寄港地だ(地図参照)。

束草市はソウル市から200kmの距離で、人口は8.6万人余、年間1,300万人の観光客が訪問する観光拠点都市。束草港は国際貿易港で、中国・ロシア定期航路が運航しており、先年は日本郵船の飛鳥Ⅱも寄港した良港だ。

日本海横断航路開設の基本理念は、現在大連港に依存している中国東北三省の荷物、釜山港に依存している韓国の荷物をトロイツァ港・束草港を利用して新潟港と直結させ、それによってスピードアップと低コスト化を図ることにある(表参照)。今回の訪問では束草市側からもそれを裏付ける資料が提出され、新航路開設への熱意と期待が感じられた。また、この航路は当面はフェリーを使用することにより、修学旅行生向けなどを中心に低廉な商品を提供するメリットを併せ持つ。

この航路開設の実現は、新潟を時代の波に乗せ、日本海にグローバル新時代を拓く象徴的な出来事だ。その目標に向けて、今、県内経済界が一丸となって取り組み始めた。

表 輸送ルート別の輸送日数・コスト比較(40フィートコンテナの場合)

輸送ルート 輸送日数 輸送コスト
中国・延吉
→新潟
延吉 → トロイツァ → 新潟 5日間 約2,400ドル
延吉 → 大連 → 新潟 13日間 約4,000ドル
韓国・ソウル
→新潟
ソウル → 束草 → 新潟 1日間 約1,300ドル
ソウル → 釜山 → 新潟 3日間 約1,500ドル

出所:延吉→新潟の日数・コストはERINA調査、ソウル→新潟については束草市資料による。

fg061017_1

新潟日報エリナレター掲載