留学生と企業の掛け橋へ~国際人材フェア・にいがたを終えて
10月27日(金)、新潟県の優秀な留学生と海外市場に進出している企業が一堂に会する国際人材フェア・にいがた2006を新潟市民プラザにて、新潟労働局との共催、新潟県の後援により開催した。
昨年、新潟で初めての留学生を対象にした就職相談会を長岡市で開催し、参加した60名の留学生のうち5名が県内の企業に就職した。今年は、約45名の中国人留学生を始め、韓国、インドネシア、マレーシア、モンゴルやアルバニアなどから、53名の県内大学留学生と、9社の県内企業が参加した。
留学生は厚生労働省職業安定局外国人雇用対策課が作成したDVDによる就職ガイダンスを受けてから、昨年の国際人材フェアに参加して県内企業に就職した元留学生の袁軼能さんの経験話に耳を傾けた。どんな仕事でも基本となる日本語を徹底的に勉強すること、自分がなぜその会社に就職したいのかをじっくり考えることなど貴重なアドバイスが語られた。
相談会が始まると、留学生は各社の概要や採用状況などの情報収集に企業ブースを回り、企業と留学生のやり取りで会場は熱気に包まれた(=写真)。また、新潟労働局が外国人雇用管理相談ブースを設け、企業からの外国人雇用の相談に応じた。
留学生からは「企業がどんな人材を求めているかがわかった」、「将来の努力の方向が明確になった」などとの感想が寄せられ、企業側も「留学生の積極性を感じた」、「優秀な方が多かった」と歓迎し、双方から来年度の開催も期待する声が上がった。
効率的なPRなど、開催者として来年の開催に向けて検討が必要な課題はいくつかあるが、2回のイベントで積んだ経験や人脈を効果的に利用して、来年の国際人材フェアをより大きく、実りあるイベントにしたいと思う。
ERINA(環日本海経済研究所) エレナ・ゴールドスミス
新潟日報ERINAレター2006年11月14日掲載