継続は力なり 知名度も上昇

「各国からよくこれだけ多くの方々が集りましたね」-2月6、7日に朱鷺メッセで開催された北東アジア経済発展国際会議の交流会で、東京のある教授の言葉に、私は胸を張って「会議は今回で16回目です。継続は力なり。北東アジアで新潟の知名度は年々高まっていますよ」と答えた。

この会議では北東アジアの現状についての統一認識を基に政策提言を行ってきた。同時に、新潟を中心とする各国の人の輪作りにも取り組んできた。

各国の専門家が現地調査を踏まえ北東アジア輸送回廊構想を発表したのは2002年。この労作は国連のESCAPで認知され、国土交通省の多くの資料にも引用されている。その中のシベリア鉄道の研究成果は、トヨタ自動車、松下電器をはじめ、このルートを利用する需要家に活用されている。また、図們江輸送回廊の研究は、新潟とロシア・トロイツァ港を結ぶフェリー航路開設に向けた動きにつながり、今回、これに関係する、中国・琿春市、韓国・束草市、ロシア・ハサン行政区、新潟市、聖籠町の各首長が協議合意書に調印した。

エネルギー分野では、ロシアのエネルギー事情と北東アジア各国との協力の可能性を明らかにしてきたし、環境分野の研究は、ロシアの京都議定書批准を加速し、ロシアと日本の環境省庁間の協力体制を固め、ERINAとロシアのカーボンファンドとの協力協定締結に結びついた。

今回の会議では、北東アジア経済開発ビジョンが発表されたほか、これまでの成果を基にさらに議論を進めて政策提言がなされた。各国のパネリストらはこの提言を国に持ち帰り関係機関に報告すると確約した。

新潟は、各国有力者の知恵と経験を結集・集約し、北東アジア経済圏の構築に向けて、また1つ新しい貢献を果たすことができた。

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新潟日報ERINAレター掲載